社会保障制度田上:窓口で提示する「健康保険証」と医療保険との関係は ?山下:医療保険は、病院での治療費負担を軽減する仕組みです。会社員や公務員は健康保険に加入し、自営業やフリーランスは国民健康保険に、また 75 歳以上の方は後期高齢者医療制度にそれぞれ加入します。保険証の提示で治療費の約 3 割が負担となりますが、保険証がない場合は全額自己負担となります。田上:医療保険に入っていない人もいますか ?山下:国民皆保険制度は、全ての国民が加入し、必要な医療を原則 3 割以下の費用で受けられる仕組みです。保険料未納者は利用制限が段階的に強化されます。田上:公的年金とは、どんな制度 ?山下:収入がなくなって困る人の生活費が少しでも楽になるように考えられた制度です。年金は老後の生活費を支えるだけでなく、病気やケガで働けなくなったときの障害年金、家族を亡くした際の遺族年金としても支給されます。原則 65 歳から受け取れますが、前倒しや後ろ倒しも可能で、早く受け取ると金額は減り、遅らせると増えます。年金制度は 2 階建て構造で、1 階が国民年金、2 階が厚生年金。自営業者は国民年金のみ、会社員や公務員は厚生年金に加入することで国民年金もカバーされ、将来2つの年金を受け取れます。年金額は納めた保険料や期間によって異なります。05■放送日時 4 月 10 日 ( 木 ) 15:00 〜 15:15「ふくしのはてな?」−社会保障制度−社会保険編第 2 回放送さぁ、2回目放送の「ふくしのはてな ?」 今月のテーマ「暮らしを支える社会保障制度」「社会保険」の中から、今回は医療保険・公的年金・介護保険について、詳しく伺っていきます。
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