福祉のはてな?
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社会保障制度田上:「訪問介護」とは、どのようなサービスですか?加藤: 「訪問介護」とはご自宅で暮らす方の生活を訪問して支えるサービスです。大きく「生活援助」と「身体介護」に分かれます。生活援助とは、身だしなみのサポートや買い物の手伝い、食事の準備、デイサービスやデイケアに行くための支度など、日常生活を支えるお手伝いです。身体介護は直接体に触れて行うケアです。オムツ交換や入浴介助のほか、最近では目薬をさしたり、薬を服用するサポートをすることも増えています。田上: 生活援助と身体介護に分けている理由は?加藤:生活援助は、自立を促すことを目的としているため、同居のご家族が元気で日常生活をこなせる場合には利用できません。また、身体介護は、元気なご家族が一緒に暮らしていても利用できるサービスです。このように分けているのは、介護保険上でサービス内容を正しく区別するためです。田上:母を援助してほしいが、父は健康で元気な場合は?加藤: お父さんが健康で同居している場合は利用できません。 介護保険では「元気な同居家族がいれば、その人が担うべき」と考えられているからです。 例えば、同居家族がいない、または日中不在でお母さんが要介護認定を受けている場合は利用できる可能性があります。 しかし、お父さんが要介護認定を受けていない限り、たとえ高齢で体力的に大変でも「元気な人」とみなされ、生活援助は認められません。53■放送日時:8 月 28 日 ( 木 ) 15:00 〜 15:15■ナビゲーター:田上 真澄■スペシャリスト:株式会社キュアコネクト営業部長         加藤佳太(かとう けいた)さん「ふくしのはてな?」−社会保障制度−介護支援編第 22 回放送今月のテーマは、「介護の味方!ケアマネージャー」今回も、株式会社キュアコネクト営業部長の加藤佳太さんにお話しを伺っていきます。

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