社会保障制度田上:鹿児島市の地域包括支援センター(長寿あんしん相談セン ター)に寄せられる相談で多いのは、どんな相談ですか ?大角:地域包括支援センターへは、歩行困難や日常生活の負担が大きいといった悩みが主な相談内容です。また、県外に住む家族からの鹿児島で暮らす高齢者の見守り方法についても頻繁に相談されます。田上: 相談後に行う面談の目的は ?大角:対象となる高齢者の方のご自宅あるいは病院・施設などへ訪問しますが、日頃の相談の様子を確認することで今後どのような支援が良いかを一緒に考えていくことを目的としています。田上:私の親世代 (70 代から 80 代 ) の高齢の方は、 他人からの援助や手助けを受けることに 抵抗を感じる方もいると聞きます、このような場合の接し方は ?大角:70 代・80 代で、介護という言葉に抵抗を感じる方には、元気な状態を保つために、予防の視点で関わることで自然に話が進みやすくなります。ご本人の気持ちや尊厳を大切にしながら、家族だけでなく地域包括支援センターや、かかりつけ医など第三者の支援を活用することが大切です。田上: 要介護・要支援認定申請とは、 どんな手続きを行うのですか ?大角:ご本人やご家族の方が住民票のある市町村の窓口で介護認定申請を行い、訪問調査の結果と主治医の先生の意見書を基に審査の判定が行われ介護や支援の必要な度合い要介護度が決まります。37■放送日時:7 月 10 日 ( 木 ) 15:00 〜 15:15■ナビゲーター:田上 真澄■スペシャリスト:鹿児島市地域包括支援センター 武・田上 大角晃志 (おおすみ てるし)さん「ふくしのはてな?」−社会保障制度−介護福祉編第 15 回放送今月のテーマは、「あなたのまちの地域包括支援センター」今回は、鹿児島市地域包括支援センター 武・田上の大角晃志さんに、お話しを伺っていきます。
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